塗装の前に知っておきたい色見本の種類

外壁塗装工事では必ず色選びの工程があります。

塗装工事において色選びは、自分の好きは色を想像し「この色でお願いします」というわけにはいきません。なぜなら塗料一つとっても、彩度、明度、艶などに違いがあるからです。塗装工事において色選びは、塗った後に「こんなはずではなかった」と後悔しない様、一般的には数種類の色見本を使って色選びをします。今回はその色見本にはどんなものがあるのかご紹介します。

 

その1:塗料メーカーの色見本 

塗装メーカーから出されるカタログには、実際に塗装された色のサンプルが掲載されています。これらの色見本には、塗料メーカーが塗料の品質やユーザーのニーズに基づいて推奨する標準色が含まれています。そのため、自分の好みの色に出会える可能性が高いです。色をまだ決定していない場合でも、色見本を見ることで特定の色に対するイメージが湧きやすくなります。そのため、色見本は色を決定する際に重要な参考資料となります。

その2:一般社団法人日本塗料工業会が発行している色見本帳

「日塗工」と呼ばれる、日本の塗料の色見本帳は、一般社団法人日本塗料工業会が発行しており、600色以上の色を掲載しています。この見本帳では、ほとんどの国内メーカーの商品で使用される日塗工の色番号が利用可能です。塗料のカタログで、希望の色が見つからない場合は、この色見本帳で色を選ぶことになります。この見本帳には、共通の色が規格化されています。そのため、どの塗料を使用しても、指定された番号を使用すれば、カタログに載っていない色でも選択できるのです。このプロセスを調色と呼びます。

その3:カラーシミュレーション

実際の建物の画像を使って画面上で気になる色を載せて、色のバランスを確認することができます。2色以上のカラーを組み合わせたい場合や一般的でない色を試しにイメージする場合に役立ちます。

その4:A4サイズの塗板見本

最終的に選んだ色を確認するためのツールです。A4サイズの色板見本を外で壁に当ててみることで、実際の色の見え方を確認することができます。A4サイズの色板見本を外で壁に当ててみることで、実際の色の見え方を確認することができます。

このように、数種類の色見本を使い分けて色選びをすることでより理想に近い色選びができ、満足のいく塗装工事へとつながります。