外壁塗装で主流となりつつある水性塗料の基礎知識

外壁塗装において、水性塗料がますます主流となっています。水性塗料に関する基本的な知識をご紹介します。

成分と特徴:

塗料は顔料、樹脂、添加剤、水または溶剤の4つの成分で構成されています。水性塗料は、樹脂を溶かすための水または溶剤が水である場合に該当します。ベースが水であるため、シンナー臭がほとんどありません。水性塗料は水に近い特性を持ち、扱いやすさと高い安全性が特徴です。

耐久性の向上:

一昔前まで耐久性に課題がありましたが、最近の技術進歩により、その耐久性が飛躍的に向上し、油性塗料と同等の耐久性を備えています。これにより、水性塗料は室内だけでなく、屋外でも優れた性能を発揮します。また、乾燥に強く、低温環境でも変質をしません。

作業性と安全性:

作業性に優れており、開栓後もフタをして保管すれば翌日でも問題なく塗装できます。保管や使用時の安全性が高いため、DIYにも気軽に利用できます。さらに、準備と片付けが簡単で、使い勝手が良いのが特徴です。

環境への配慮:

水性塗料はVOC(揮発性有機化合物)を全く含まないため、環境に優しい塗料です。ただし、塗膜の寿命は油性塗料よりもやや短い傾向があります。

注意点と条件:

水性塗料を使うためには、特定の条件をクリアする必要があります。外気温が5度以上で、建物の素材が鉄部など水分を弾いたり吸収したりしない性質を持っていることが必要です。晴天であることも条件の一環であり、これらの条件を満たす場合に水性塗料での塗装が可能です。

水性塗料は環境への負荷が少なく、優れた特性を持つため、外壁塗装の選択肢として注目されています。